旅日記
西日本きもの専科学院
浜村ナオミ
旅の始りは、昨年十月 西日本きもの専科コンサルタント協会設立三十五周年記念講演に、伊藤学院長のお骨折で、市田ひろみ先生をお招きする事となり、快く応じて頂いた事からです。
記念講演を聞かせて頂き、京都に行き、実際に染と織の勉強をと、学院長に相談し、早速、市田先生に連絡を取って頂き実施する事が出来ました。
博多を九時に出発、京都に十二時少し前到着、京都駅には巻口先生が出迎えて下さり、つかさ工房へ直行です。染色の現場(引き染、天目染、糊置、伏せ糊等々)を見学、写真等で見ていた物を実際に側で見る事が出来て感激です。
ここでは市田先生と再会する事できて又々感激でした。次に織の研修へ、市田先生ご同行のもと、高尾弘先生による織と染料の講義、織の原点から現代に至る迄を詳しく(特に金糸、金箔については興味深く)説明して頂きました。
初めて見る動物の染料等を、手に取って見させて頂きました。
ご自身のシルクロード等の旅により製作された美術品、タペストリーの話、金糸や金箔を使った織の帯、素敵な色彩の着物等目を見張る物ばかりを、手に取って見させて頂き感激しました。
その後、高尾弘先生、朱子先生の運転にて織の工場見学へ織機の精密で複雑さに驚きです。朱子先生の詳しい説明を聞き感激です。先生方の暖かい心遣いに感謝をし、「桝屋高尾」を後にしました。
扨て、いよいよ市田先生の講義を聞く時間です。三十分程の休憩を取り、六時頃に京遊学舎へ到着、緊張しつつ席に付きました。「染と織の産地」「京の伝統染色について」の講義、市田先生の話術に引き込まれ、西陣織から宮古上布迄、三十五の産地の話を聞いている内に、一つの物語になっている様に感じました。最後の薩摩上布の説明では、当時のことを思い複雑な気持ちになりました。
二時間の講義もあっという間に終了し、九時頃より、市田先生、木村マネージャーもご一緒に楽しい夕食の一時を過す事ができて感激でした。名残りはつきませんが、ここで市田先生とお別れです。お疲れの所を最後迄お心遣い頂き本当にありがとうございました。
最後になりましたが
巻口祐司先生、高尾弘先生、朱子先生、市田ひろみ先生、諸先生方の暖かいお心遣いに感謝致しますと共に心より御礼を申し上げます。
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